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ゆりの旅
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こうしたかたちでの教育でとくにペットには馴染みのない近郊で行なわれた場合その重要なポイントはペットが「伏せ」をするのに適当なところを選ぶことである。
命令を発する前にペットが体を休めるために腹ばいになるとしたらどんな場所を好むかをいつも考慮してやるべきだ。
ペットを遮蔽物のない人通りの激しい道の真ん中で腹ばいにさせるのは残酷である。
そのような場所はペットの目からみれば休むのに全くふさわしくないものだしオスのペットに精神的な苦痛をこうむらせることになるからである。
これに反してシートのようなもので蔽ってあればなお好ましいがどこか静かな片隅で伏せをするように命令されればペットは完全に満足する。
「伏せ」はペットの側のかなりの精神的な努力をふくむむずかしい課題であるからこのような原則はいっそう厳密に守るべきである。
もちろんこの種のすぐれたかつ適当に厳格な躾はペットにはなんら残酷なものではなく反対にペットの生活を豊かなものにする。
なぜならばよく躾されたペットはほとんどどこへでも主人についていくことができるからである。
非常に賢いペットの場合には躾の規律を厳しくする必要は日がたつにつれていくらか緩めて良い。
「伏せ」の芸にかけては自転車を守っているときに法律の条文が要求するようにずっとスフィンクスのような姿勢をし続けることを私が本当は期待していないということもよく知っていた。
メスのペットは命令をうけて腹ばいになりさしあたってはそのままの姿勢でいたが私が窓からひそかに見張っているとそのあとで半径二三メートル以内を動きまわっていた。
しかし私たちが人を訪問に出かけペットを部屋の隅に伏せているように命ずるとけっして同じように立ち上がって動きまわろうとはしなかった。
言葉を変えていえばメスのペットはこうした行為の理由を十分に理解していたのだ。
しまいには特別な意図がない場合我々は次のような暗黙の了解に達するようになった。
犬猫うさぎの抜け毛取り ピロコーム   ピロコームとは 
私の自転車も書類カバンもないときに伏せが命じられた場合は約十分くらい待機していて私が帰ってこないときメスのペットはひとりで家に帰る。
しかし私の持ち物が置いてあるときにはどんなことがあってもそこで待っているというふうに。
ペットは伏せをして見張っているという芸において信じられないかもしれないがそれを義務であるとするほど完成の域に達していたのである。
人の医者が私にいやむしろメスのペットにだが不運なことに盗まれてしまった自分の大型のペット小屋を貸してくれた。
ペットは自分の子どもたちのそばに三日間いてやった。
四日めに私が働いていた病院を出ようとしたとき私の自転車のそばに待機しているメスのペットを発見した。
子どものところへ帰るようどう説得しても無駄だった。
メスのペットはふたたびひたすら「義務を遂行する」ことを主張した。
メスのペットは一日に二回いくつかの通りを越えて乳をやるために子どもたちのところへ走っていき三十分のうちに戻ってきて私の自転車のところで待機しているのであった。
躾の二番めのかたち「バスケット」は戸外での「伏せ」を屋内に適用したのと同じことである。
ペットが邪魔になってしばらくそばにいないでもらいたいことがよくある。
「あっちへ行け」という命令はもっとも賢いペットですら理解することのできないものの一つである。
「あっちへ」というのかペットにはまったく意味のつかめぬ抽象語だからである。
もっと具体的な場所でどこへ行ってもらいたいかをいってやらなければならない。
バスケットはなくてもよいがペットが命令に従ってひき下がり言われない限り離れてはならない定まった場所を意味するわけである。
ペットがすでに好んでいる様子でいつでも喜んで行くどこかの片隅を選ぶのがいちばんよい。
子どもとペットは大人の会話に割りこんで非常な鼻つまみになることがあるか人のやることに手出しをしないよう躾されたペットなら人気を博すことうけあいである。
同じことは子どもにもいえる。
輝く被毛はゴールデン・レトリーバー フラットコーテッド・レトリーバー ボーダー・コリー  猫好き家族のアメリカン・ショートヘアー  力を抜いたラグドール  誇り高きライオン シー・ズー  水着が欲しいラブラドール・レトリーバー  Land1 花  同じようにペットをもっと愉快でやっかいをかけぬ仲間にする第三の躾は後を「つけて」歩かせることである。
よく躾されたペットに引き綱もいらなくしてしまうこのきわめて実際的な躾の成果は残念ながらすでに述べた二つの躾よりも身につけさせるのが難しいし忘れないようにするためにはずっと頻繁にくり返すことか必要である。
ペットを後について歩かせる躾はたんに引き綱をつげて主人の右側か左側にぴったりとよせ(それはつねに同じ側でなければならない)その頭を主人の足にそってそしてその歩調を主人のペースにあわせて歩かせるだけである。
この調練を行なうにあたって尻込みするペットはめったにいないかほとんどのペットは先に行きすぎるきらいがある。
この誤りはそのつどひき綱を急にひくか鼻づらを軽くたたいて矯正しなければならない。
主人が道を曲がるときにはいつでもペットもいっしょに曲がらなげればならないがこれは多少身をかがめて引き綱を持っていないほうの手でペットを曲がる方向に押すようにしてやるとうまくやれる。

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