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ペット猫の南大門
いぬとくま。
植物…特に樹木には、「いぬ」という言葉を冠した名称がかなり多い。
試みにめぱしいものだけでも次のようなものがある。
いぬうめもどき いぬえんじゅ いぬがし いぬがや いぬからまつ いぬこりやなぎ いぬざくら いぬしで いぬつげ いぬびわ いぬぷし いぬぶな いぬまき いぬむらさきしきぷ等である。
さらにいま述ぺた「いぬつげ」の伸間の中にも、あかみのいぬつげ・つくしいぬつげ・しまいぬつげ・はいいぬつげなど、中間に「いぬ」の
入ったものもある。
こうして調ぺていくと、「いぬ」の2字がいかに多く植物名に使われているかが分かる。
一方植物名には、「いぬ」ほど多くはないが、「くま」の2字を冠した名のものもかなりある。
くまいちご くまがわぶどう くましで くまつづら くまのみずきくまやなぎ くまやまぐみなど。
有名なものには「くつざさ」があるが、樹木ではないのでわざと除いた。
こうして見ていくと、「いぬ」と「くま」が植物名に付けられた根拠は知らないが、夫々何か通ずるものがあるような気がする。
私は植物分類学の専門家ではないので、こうした「いぬ」や「くま」を冠した名称の植物をたどって勝手な推測をしてみることとした。
動物飼育のもっとも進歩した形は、その発祥の地メソポタミアにある。
紀元前二〇五〇年に、シュメール人のシュルギ王は、ニップール市の近くに「新式の」動物飼育場を持っていた。
プズリッシュの宮殿跡の発掘で、この飼育場から運び出した牛を記録した文字板が発見された。
これらの動物は、ニップールの寺院かウルクの宮殿のどちらかで殺される運余にあったのである。
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