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ペット猫のバイヨン寺院 バイヨン寺院の回廊から塔を望む
秘めたる魅力を語る
松柏、雑木、花ものなどに数々の樹木が登揚する盆栽界で、ザクロはその中心となる樹と考えて良いものである。
現在はほとんど見捨てられた状態で、入々の話題になることもなく、感動的な名木の登場も見られない。
秘められた多くの魅力を思うとき、何故にこの木が人々の心を捉えることができないのか、改めて考えて見たいと思う。
伝えられる所では、明治30年代の終わり頃から異常な人気となり、それ以来大正から昭
和の初期まで、40年近くも続いたのである。
今日残された当時の名木集にも、他の雑木類を圧して多くの名木が登場している。
ザクロが人々から奸まれた要因としては、美事な花を咲かせる事である、その花容にも幅広のものがあり、一重から八重、咲き分け、絞り、牡丹咲きと多彩であり、色彩も、赤、白、ピンクと大小さまざまな変化に富んでいる。
花期は皐月の終わった後の盛夏を迎えるが、見所は花だけでなく、春先の芽立ちの風情は他の樹種に見られぬ、咲く花の色によって異なり赤芽、黄芽、青芽などの変化もあり、一段と光沢と張りのある芽立ちの味は、格別なものである。
中には芽立ちとともに蕾を着ける早咲きのものや、四季咲きとして、晩秋にも花を咲かせるものもあり、花と実成りの面からもきわめて深い味わいをもっている。
花もののさだめとして単弁咲きは、実を結び、八重咲きは実を着けないが、重台(大)石榴のように、花は早咲きの八重だが.偶々一重も咲いて、実を著ける面白いものもある。
この雄牛は成熟して二五歳になると殺されて、その遺体は神意を受けた人しか知らない秘密の神聖な泉に安置された。
もし、この動物が若死にすると防腐処置をして、美しい彫刻をほどこした石棺に入れられ、公衆の面前で"セラピス[牛神]の神殿"にほうむられた。
花嶺岩や石灰石製の彫刻された石棺が二〇以上現存している。
飼い牛にまつわる神話は数かぎりなくある。
よく知られているように、ヒンズー入[インド人の一種族]にとって牛にたいする虐待や屠殺は重大な罪である。
『旧約聖書』のカナン入は"黄金の子牛"の前で礼拝した。
『エッダ』[古代北欧の神話]によると、雌牛は神前に位置していたし、また神性の牛が塩からい氷の塊をなめて神がみをつくったという。
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