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ペット猫のバンテアイ・スレイ

バンテアイ・スレイ4
いぬとくま。
妙なタイトルを掲げたが、これは決して動物物語を書こうとしているわけではない。
私に書けることは盆栽のことぐらいだから、ここに掲げた「いぬとくま」も盆栽に多少なりとも関係のあることである。
樹木を扱っていると、『店(たな)を貸して母屋を取られるbと言うか、何とも不思議なことに出会う。
一例をあげれば、庭木に非常に多く用いられる樹種に「つげ」という木がある。
しかし、一般に「つげ」と呼ばれる樹種は、正しい名称は「つげ」ではなく、「つげ科」の植物でもないのである。
正しくはもちのき科・もちのき属の「いぬつげ」なのである。
しかし普通あの木を「いぬつげ」と呼んだら多くの人は訝しがるだろうし、ただ「つげ」と呼んだ方が通り が良いのである。
では「つげ」という植物が無いの かと言えば、それは立派に存在するのである。
つげ科に「つげ」という植物があり、「つげ」の印材とか、「つげ」の櫛とか呼ぼれるものは、この本物の「つげ」が使われているほか、「そろばん」の玉や将棋の駒にも用いられている。
しかし一般に多くの地方では「いぬつげ」に「つげ」の名を取られているため、庭木屋も消費者も本物の「つげ」を「つげ」とは呼ばず、わざわざ「ほんつげ11本物のつげ」と呼んでいるのが実情である。
私たちは、肉や毛皮、それにたぷん乳の供給源として、馴れた動物の飼育が先史時代のある時期にはじまったということしかいえない。

けれども、あえて推察してみると、その時期は氷河期が終わってからまもなくか、あるいは中央および西ヨーロ 晶 ・パでは紀元前およ三万年前、また北マ・・バでは紀元前九〇〇〇年から八〇〇〇年ごろであ ったろう。

これを裏づける要因の一つとして、気候が暖かくなって人口がふえたため、狩りや漁で 得られる食糧では、もはや十分でなくなったことが考えられる。


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